「今の会社、何だか合わない…」
仕事を辞めようと考えている方は、仕事の適性、人間関係、社風などが合わないといった理由で転職を考えているんじゃないでしょうか?
転職理由はネガティブでも問題ありません。
このような理由で辞めるのは良くないとか逃げだって言う人もいますが、逃げで何が悪いって言いたい。ぼくは逃げの転職だっていいと思ってます。
合わないことを続けるのは時間の無駄
まず、合わないことをするのは時間の無駄です。寿命を削ってるだけなので。
そして、何より”時間は有限“だという事実も忘れないで欲しいと思います。
ぼくら人間はいつか必ず死ぬのに合わないと自分でも思いながら、仕事や会社を続けるのは賢い判断とは言えませんよね?
会社を辞めたいと考えている人の中でも、仕事の適性や人間関係、社風が合わないといった理由の場合は、会社に行くのがとても辛いと思います。
そして、成果を出せていなかったり、評価が低い人が多いのが特徴です。こうなると悪循環ですよね。
厳しい言い方をすると、今の会社で成果が出てないのは、その仕事への適性がないか、努力の方向が間違っているかのどちらか。
後者の場合は、やり方の工夫次第では改善の余地が見込めますが、前者の場合は、戦う土俵を間違っているので他の道を探した方がいいです。
仕事内容にもよりますが、見切りをつけるのはたいてい1年あれば十分です。
会社を辞めるって言うと、どうしてもネガティブに捉えがちですが、自分が楽しみながら働く方が生産性も上がるし、精神衛生上も絶対に良いです。
合わないことを続けることの弊害
向いてないからって言ってすぐ辞めるのは考えものです。「継続は力なり」って言葉があるように、続けることはぼくも大切だと思っています。それを否定する気はありません。
ただ、向いてないことをひたすら頑張り続けるのは違います。
続ける意味があるのは、自分の才能や強みが活かせる分野での話です。
中には「3年は働け」とか「根性なし」って言う人もいますが、そんな声は気にする必要ないです。誰の人生なのかよく考えてみてください。
自分一人で考えても解決できないのであれば、一度転職エージェントに相談に行ってみることをおすすめします。
むしろ、早く見切りをつけるのは逃げなんかじゃなく、賢い選択です。
自分にとっても会社にとっても不幸
合わない会社で働いたり向いてない仕事をしていても、当然モチベーションは低いので生産性も上がりません
努力はいつか報われると思って、いつまでもしがみつくのが一番良くありません。
そうこうしているうちに、転職時期を逃してしまいます。先程言ったように、時間は有限です。
もし今の会社や仕事が合わないと感じるなら、転職も選択肢の一つに入れてみてください。
ただ今の会社や仕事、環境がたまたま合わなかったってだけの話だから。
「自分は何やってもダメだ…」、「物覚えが悪く、要領が悪から転職なんてできない…」なんて、決して思わないでください。
ぼく自身、1社目と2社目は仕事への適性や環境が合わず、かなり苦労してきましたが、その失敗があったからこそ自分がどんな時にストレスを感じるかがよくわかりました。
その経験があったからこそ、2度目の転職の時は自分の軸が明確になり、おかげで現在は今までいた会社より評価されるようになりました。
別に転職したからと言っていきなり能力が上がったかと言えば、そんなことはありません。
同じ能力やスキルセットでも会社や環境を変えるだけで、パフォーマンスが変わります。
戦略的に諦めることの大切さ
今回の記事を書いていて思い出したのが、元陸上選手の為末大さんの『諦める力』 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉という本です。
この本は、転職に限らず続けることが美徳だと信じてやまない人や何かを諦めることが悪いことだと思っている人にこそ読んでもらいたい一冊です。諦めることの大切さを自身の陸上競技時代の経験から語っていて、とても説得力があります。
継続力が大事なのは言うまでもないですが、それが時に僕たちを苦しめていることもあります。
為末さんがこんなことを言っていました。
僕は「やめる」「諦める」という言葉を、まったく違う言葉で言い換えられないかと思っている。たとえば「選び直す」「修正する」といった前向きな言葉だ。そうすれば、多くの人にとって「やめる」「諦める」という選択肢が、もっとリアルに感じられるのではないだろうか。
特に、今会社を辞めようかどうか悩んでいる人には参考になるはずです。そして勇気づけられます。
僕も前まで、続かないのは良くないことだと思っていましたが、この本を読んでから考え方が変わりました。時には、戦略的撤退も必要です。
今の会社で力を発揮できてないと感じてる人は、無理に頑張らずに別の道も視野に入れてみてください。
辞めること、諦めることは、悪いことではありません。自分の力を発揮できる場所が、必ず他にあるはずです。
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