こんにちは、わたです。
たまに「人で企業を選びました」っていう人を見かけます。特に学生や若い人に多いですね。
中には、企業選びの軸に「人」が入ってる方もいます。
ぼくは、この考えにあまり賛同できません。全面的に否定というわけではないのですが、その人と絶対一緒に働ける保障なんてないからです。
よく言われることですが、ぼくも”誰と働くか”は、”何をするか”より大切だと思います。
ただ、”人だけ”で決めたり、そのプライオリティがあまりに高いのはリスクだと感じます。
他にも、会社を選ぶ上での判断軸はあるはずです。
そのことを就職活動中の学生の方や転職活動中の方に、頭の片隅に入れておいて欲しいと思っています。
その尊敬する人と一緒に働けるとは限らないし、入社した時に辞めてるかもしれない
人で会社を選ぶってことは、その人に何かしら尊敬できる部分があるとか選考での印象が良かったからですよね。
新卒と中途で状況が変わりますが、新卒の場合だと、一緒に働くのはかなり難しいと思います。大手や中堅以上の企業に入社することになったら余計に。
これが従業員が20人くらいまでの小規模な企業なら話は別ですが。
配属部署は基本的に会社が決めるので。一応希望は聞いてくれると思いますが、自分の希望より会社の都合が優先されます。だから、期待はしないで一緒に働けたらラッキーくらいに思った方がいいでしょう。
一方、中途採用では、自分の直属の上司にあたる人が面接に必ずと言っていいほど出てきます。
そのため、新卒採用に比べれば一緒に働ける確率は高いです。仮に運良く一緒に働けることになっても、ずっとその人が会社にいるとは限りません。
もしかしたら、数年後に転職や独立することだってあります。
今の世の中、転職なんて普通ですし、独立のハードルも昔に比べると下がってきているので、どっちも何ら珍しいことでもないです。
会社は基本的に良く見られたいと考えている
そもそもの話ですが、採用に出てくる人って普通その会社で活躍してるとか優秀な人が多いんですよ。
もちろん、全ての企業がそうとは言えないですが一般的には。これは、特に新卒採用の場合だと顕著です。
それに、採用活動は企業にとってもプレゼンの場で、いかに自社の良さをアピールできるか躍起になってます。
つまり、企業だって必死なわけです。企業は、ネガティブな話をあまりしないって言うじゃないですか。
良い印象を持ってもらいたいと思うのが普通です。
それも当たり前の話で、人事には毎年、「今年は〇名採用する」というノルマが課せられているんですよ。
そのために、早い段階から採用計画を立て、採用にお金をかけているんだから必死にならない方がおかしいです。
だから、選考に出てくる一部の人間を見ただけで、判断するのはちょっとどうなんだと思うわけです。
ただ、人で企業選びするのはやめた方がいいと言いましたが、ダメな会社を見極める時のフィルターにはなります。
これは新卒・中途に共通して言えることですが、人事や受付などの会社の顔になる人がダメな会社はやめておいた方が無難です。さらにこういう会社は、採用以外にも問題があることが多いです。
例えば、施設が汚い、離職率が異様に高いとかね。
もちろん、人事の印象が良いからって必ずしも良い会社とは言えませんけどね。
面接に出てくる人間に魅力を感じない会社は避けた方がいいですが、仮に魅力がある人が出てきても、他の企業選びの軸も考慮しながら判断した方がいいです。
人を見るのは、あくまで参考程度に留めること
人で決めてもいいと思うのは、その人の下で確実に働けることが分かってる場合ですが、それでも、上で書いたようにその人がずっとその会社で働くとは限らないってことを念頭に置くべきです。
でないと、その人と働けなくなった途端、その会社で働く意義がなくなってしまうじゃないですか。
また、いくら面接での印象が良かったとしても、一緒に働いてみないと実際のところよくも悪くも分からないでしょう。
あくまで他にも色々な会社選びの軸がある中で、最終的に人で決めたいうならまだ理解できますが、選考に出てくる人事や社員は、あくまで参考程度に捉えておきましょう。
人を全く見るなとは言いませんが、過度に期待を持たないことが大切です。
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